Rashika Singh
[1日 ロイター] - 米シティグループは暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサリアムの12カ月先予想を引き下げた。投資家の需要減退、上場投資信託(ETF)からの資金流出、米国のデジタル資産関連法制の進展の遅れが見通しを悪化させたと指摘した。
同社は6月30日付のリポートで、ビットコインの目標価格を11万2000ドルから8万2000ドルに、イーサの予想を3175ドルから2240ドルにそれぞれ引き下げた。
ビットコインは直近で5万8864.27ドルで取引され、2024年9月以来の安値となった。昨年10月に付けた過去最高値12万6223.18ドルの半分以下の水準となっている。イーサは直近で1585.63ドルと、25年4月以来の安値を付けた。
仮想通貨市場は今年、市場のボラティリティーの高まり、大型の新規株式公開(IPO)を巡る投資家の熱狂、仮想通貨ETFからの継続的な資金流出を背景に低迷している。
ビットコインとイーサはいずれも長期の移動平均線を下回って取引されており、弱気な投資家心理を反映している。リセッション(景気後退)とETFからの資金流出継続を前提とするシティの弱気シナリオでは、ビットコインは今後1年間で5万3000ドルへ、イーサは1094ドルへ下落すると予想している。
シティは今回の修正について、12カ月間のETF純流入額の想定を100億ドルからゼロに引き下げたことが要因となったと説明した。「価格の重要な変動要因であるETFの資金流出入は最近マイナスに転じた」と言及した。
さらに米国の暗号資産関連法制の進展の遅れや、デジタル資産を大量に保有する企業によるビットコイン売却の可能性を巡る懸念が投資家心理を圧迫したと指摘した。