Kentaro Okasaka
[東京 25日 ロイター] - キオクシアホールディングスの河村芳彦副社長(財務統括責任者)は25日の株主総会で、株価が高騰していることを受けて株式分割を検討していると明らかにした。「まだ何も正式には決めていないが、検討している」とし、「近々どこかで発表できると思う」と述べた。
河村氏は、現在の10万円前後の株価水準では、購入単位が100であるため「最低でも1000万円ということになると、簡単には個人の投資家に参加いただけないということがある」と指摘。「適正な価格になるように分割をし、より多くの皆さまに株式を購入いただき、わが社の発展を一緒にバックアップしていただきたい」と語った。
キオクシア株は25日の取引で続伸し、一時14.7%高の10万6150円に上昇。同社は世界的なAI(人工知能)関連投資を受けて業績が急拡大、株価も大幅上昇しており、足元は国内上場企業で株式時価総額トップとなっている。
株主からは、米国での株式上場の見通しについて質問が出た。河村氏は「予定では来年度(28年3月期)の初め、4月か5月か6月か、まだ今のところはっきりしないが、そういうタイミングでADR(米国預託証券)方式での上場ができればと考えている」と説明。「これによって米国の資本市場へのリンクができるので株価も安定するし、将来大きな資本調達をする必要があった場合には米国市場から調達することもでき、非常に意義のあるプロジェクトということで全力を挙げて取り組んでいる」と述べた。
キオクシアは2017年に東芝から分離して発足した東芝メモリが前身で、米投資会社ベインキャピタルが主導する連合が18年に約2兆円で株式の過半数を取得して買収した。株主総会では、ベイン出身の取締役に対し、ベインのエグジット(出口)戦略を問う質問が出たが、太田裕雄社長が引き取り「(ベインからはこれまで)取締役という形でわれわれの事業に対し、いろんなアドバイスをいただいてきた」とした上で「今後のことについてはベインとお話をしながら、どういう形で進んでいくか考えていきたい」と述べた。