米エネルギー省は23日、米国の商用原子力サプライチェーン(供給網)強化に必要な部品を購入する電力会社やエネルギー企業向けに175億ドルの条件付き融資を行うと発表した。

同省のライト長官は記者団に対し、今回の融資が2030年までに新たに10基の大型原子炉の建設を開始する目標の達成に寄与し、達成時期を3年前倒しできる可能性があると述べた。

米国の原子力業界は、プロジェクトが資本集約型で建設費が膨らみやすい上、複雑な規制を受けるため、天然ガスや再生可能エネルギーなどより安価で短期間に開発できる代替手段に比べリスクが大きく、投資を呼び込むことに苦戦してきた。

米政府は昨年10月、新たな大型原子炉建設に向け、ウェスチングハウス・エレクトリック、カメコ、ブルックフィールド・アセット・マネジメントの民間3社との協力協定に調印した。

エネルギー省は、最大5件の融資を保証する。各融資は1サイト当たり2基の1.1ギガワット級のウェスチングハウス製原子炉の建設を支援する。

ライト氏は、7社の電力会社が関心を示していると述べたが、社名やプロジェクトの立地については明らかにしなかった。

各プロジェクトはウェスチングハウスと電力・エネルギー企業の共同所有となり、各社はエネルギー省の資金を利用するために、5億ドルの拠出を約束することが求められる。
 

[ロイター]
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