Joyce Lee Kyu-seok Shim
[ソウル 19日 ロイター] - 韓国の李在明大統領は19日、フランスで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の合間にトランプ米大統領と話した際、非核化を長期的な目標として維持しつつ、短期的には北朝鮮の核・ミサイルプログラムの停止を優先するという自身の提案をトランプ氏が検討することに同意したと明らかにした。
トランプ氏は北朝鮮に「注意を払う時が来た」と述べ、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との対話を再開することに意欲を示していたものの、その進め方についてはいら立っているようだったという。
李氏はフランスから帰国後の記者会見で「非核化を諦めることなく、即座に解決を図るのではなく、短期、中期、長期と段階を踏んで進めるべきだと説明した」と語った。
また、北朝鮮はすでに一定数の核兵器を保有しているようであり、年間10─20前後の核兵器を製造するのに十分な核物質の生産を続けているため、制裁や圧力だけでは北朝鮮の核問題は解決しないとトランプ氏に伝えたことも明らかにした。
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術も再突入能力を含め最終段階に近づいているとし、ウクライナ戦争を巡る北朝鮮とロシアの軍事協力により、制裁の有効性が著しく低下していると付け加えた。
造船問題については、トランプ氏から、韓国が米軍艦10隻を迅速に建造できるかどうかを尋ねられたという。
李氏は「もちろん可能であり、最善を尽くすと答えた」と述べた。
韓国政府は米国との貿易協定に基づき、韓国企業が主導して米国で1500億ドルの造船投資を行うことに合意している。
フランスで開催されたG7の夕食会で約90分間トランプ氏の隣に座った李氏は、正式な首脳会談よりも広範囲に及ぶ話し合いの場となったと述べた。
10日間の欧州訪問ではバチカンも訪問。ローマ教皇レオ14世に対し、朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)への訪問、そして可能であれば北朝鮮への訪問も検討するよう要請したという。李氏によると、教皇はこの提案を前向きに検討し、実現に向けて取り組む意向を示した。