<心打たれる歌詞と歌声で、韓国Z世代の心を掴んだ理由を探る>
著名人が紹介することでブレイクを果たしたアーティストは多い。近年のK-POPシーンでは、若き女性シンガーソングライターのハンロロがその代表格である。
芸名は学生時代のあだ名“ハンログ”を「もっとソフトなイメージにしよう」と変えたもので、「自分だけの道を探そう」「私たちの道を探しに出かけよう」という意味を込めている。プロとしてのキャリアの出発点となったのは、2022年3月にリリースしたシングル「立春」。新芽が芽吹く季節を自身の姿と重ね合わせ、何かを始めるときの期待や不安をみずみずしい感性で描いたインディーロックの香り漂うナンバーだ。
2022年3月14日にリリースされたハンロロのデビュー曲「立春」。この曲で第20回韓国大衆音楽賞「今年の新人」と「最優秀モダンロック」の2部門にノミネートされた。
お手本は母の歌った韓国歌謡
「無条件に若いからと明るく生きたいわけではなく、むしろ青春時代はもっと苦しんでいると思います。そのような視点で楽曲を制作すれば共感を得られると考えました」
(NEWSIS、2022年10月13日付インタビュー/以下のコメントも同じ記事より抜粋)
デビュー以前の音楽経験はほとんどない。それもそのはず、当初はシナリオ作家になりたかったという。
「学生時代から文章を書くのが好きでしたが、文字だけを見せるのは恥ずかしいのでメロディーを付けました。すると友達の反応が良かったので、引き続き同じスタイルを続けたのがシンガーソングライターになるきっかけです」
作曲はゼロからのスタート。だが、母親がギターを弾きながらよく歌っていたイ・ムンセやピョン・ジンソプの楽曲を聴いているうちに、古き良き時代の韓国歌謡を好むようになり、それが彼女のソングライティングのお手本になったようだ。