当初の目的は実現しなかったものの、エンパイアステートビルの歴史的な位置づけに関して尖塔が果たした役割は大きい。

尖塔があったことで、エンパイアステートビルはライバルのクライスラービルより200フィートほど高くなり、1931年当時、世界一の超高層ビルになった。世界一の座は、ワールドトレードセンターが建設されるまでの40年間、保ち続けた。

やがて尖塔はより実用的な用途が見つかって、ニューヨークを一望できる展望台になった。

「飛行船係留計画が中止になった後、屋上の屋外展望デッキと102階の展望室からの眺めは最高だった」。スカイスクレイパー博物館はそう記している。

エンパイアステートビルの尖塔は単なる展望スポットではなく、「街のはるか上空にありながら、まさに中心でもある」ニューヨークの象徴になった。

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