攻撃的な振る舞いを抑えなくなった
25年にロッシング・センターはユダヤ系イスラエル人を対象に、キリスト教徒に関する意識調査を実施した。そこでも「回答者の宗教性が高まるほど、キリスト教に対する不快感が強まり……学ぼうとする姿勢や開放性、寛容さが低下する」ことが分かった。
ロッシング・センターの下部組織「ユダヤ教徒とキリスト教徒の関係のためのエルサレム・センター」でプログラム責任者を務めるハナ・ベンドコウスキーは、この数年イスラエル政府と国民は孤立感を深めていると語る。
ベンドコウスキーによれば、当局は戦時下の優先課題やヨルダン川西岸の占領地で続く入植者とパレスチナ人社会の対立への対応に追われ、マイノリティーの保護が以前よりも手薄になった。その結果、国粋主義の傾向を持つ人々が「攻撃的な振る舞いを抑えなくなった」と言う。
修道女の襲撃犯が速やかに逮捕されたことを、一部のキリスト教徒は状況改善の兆しとみる。しかしイスラエル、とりわけ聖地で共存を促進するには一層の取り組みが必要だと、フランシスコ会聖地特別管区のイブラヒム・ファルタス神父は訴える。
イスラエル当局はキリスト教徒の要望に耳を傾け、介入も行っているとしつつ、ファルタスはこうも指摘する。
「だが聖地をめぐる対立が平和な共存を困難にしており、これを解決しようとする強固で真摯な政治的意思は依然として足りない。何より日に日に悪化する中東情勢に対し、国際社会は実効性のある関与を十分にしていない」
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