海外邦人に求められる安全対策と行動指針
スタジアム内部の安全が強く期待される一方で、テロの脅威が向かいやすいのが、警備の薄い一般エリア、すなわちソフトターゲットである。大会を観戦する海外邦人、あるいは現地に滞在する日本人が安全を確保するためには、治安当局の警備を過信せず、自己防衛の意識を徹底することが不可欠となる。
まず最も注意すべきなのは、試合会場の外にある大衆エリア、いわゆるファンゾーンでの警戒である。
チケットを持たない多くの人々が大型スクリーンを囲んで集まる場所は、スタジアム内部に比べて荷物検査や入場規制が緩やかであり、過去のウガンダの事例が示す通り標的となりやすい性質を持つ。
こうしたエリアに身を置く際は、常に周囲の状況に目を配り、不審な荷物や人物がいないか注意を払う必要がある。可能であれば、あまりに過密な大衆エリアへの立ち入り自体を避けることが賢明である。
次に、スタジアム周辺の市街地や繁華街における滞在時間を最小限に抑えることも重要である。試合の前後には飲食店街や主要駅がサポーターでごった返すが、こうした混雑した市街地もテロリストにとっては一度に多くの被害を出せる場所となる。
お祭り騒ぎの雰囲気に飲まれることなく、試合終了後は速やかに目的地や宿泊先へ移動し、スタジアム周辺の繁華街に長居しないことを徹底すべきである。
これに加え、外務省の海外安全ホームページや現地の日本大使館が発出する情報をリアルタイムで確認できる体制を整え、いかなる場所に立ち入る際にも事前に避難ルートを目視で確認しておくといった基本的な安全管理が身を助けることになる。
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