コン・ユ主演の名作ドラマで広く愛されるように
ボサノバが韓国で広く愛されるようになったのは、テレビドラマ『コーヒープリンス1号店』(2007年)なしにはありえなかったのではないだろうか。イケメン男性しか雇わないカフェで男性店員として働く女性の恋の行方を描くこの作品は、平均視聴率が22.5%と大ヒットを記録。ストーリーの面白さとともに注目を集めたのがオリジナルサウンドトラックで、当時のインディーズ界の旬のアーティストたちによる“おしゃれ系”のサウンドを採用している。
『コーヒープリンス1号店』が放映されたあたりから若者向けの洗練された軽食・喫茶店が韓国で急増しているが、おそらく同ドラマのヒットのおかげもあるのだろう、同時に店内で流れるBGMもおしゃれ系のナンバーが主役になっていく。なかでもボサノバは心地よい空間を演出するのに最適なジャンルとなったのだ。ボサノバを含むラウンジミュージックをかなり早い時期から積極的にやってきたアーティストとして、CLAZZIQUAI PROJECTというユニットが有名だが、彼らの2013年作「Love Recipe」のミュージックビデオは韓国のカフェの雰囲気を的確に伝えている。