極右団体の資金源になる
「共和党員やバイデン政権下の武器化に限定されない」と、ブランシュは言う。またジャック・スミス元特別検察官によるトランプ捜査だけを対象にしたものでもなく、より広く「司法の武器化」の被害を受けたと主張する人々全般を対象にしているという。
この基金には超党派の批判が集まっている。CNNによると、共和党のジョン・スーン上院院内総務は、この基金を「支持できない」と述べた。
民主党議員や政府監視団体は、この仕組みを「腐敗」とし、前例がないと批判。納税者の資金がトランプ支持者側に流れ込み、政治的迫害を受けたとする根拠の乏しい申請が相次ぐ恐れがあると警告している。
ワシントン州選出の民主党上院議員パティ・マレーはXに次のように投稿した。「議事堂を襲撃した暴徒たちに恩赦を与えたトランプが、今度は18億ドル近い規模の裏金基金から、税金を使って彼らに補償を支払おうとしている。これは略奪であり、恥だ」
トランプは5月18日、この基金の創設に自分は関与していないとしつつ、次のように述べた。「これはひどい扱いを受けた人々への補償だ。本当にひどい扱いだった。彼らは司法の武器化による被害を受けた」
「中には不当に投獄された人もいる。弁護士費用を負担した人や破産した人もいる。人生を壊された人々だ」
だが、2021年1月6日に暴徒から議事堂を守った連邦議会警察のハリー・ダン警官と首都警察のダニエル・ホッジス警官は20日、この基金がプラウド・ボーイズのような極右団体への資金供給につながるとして、政権を提訴した。
訴状にはこう記されている。「この基金の存在自体が、トランプ大統領の名の下で暴力を行う者たちをさらに駆り立てるものだ。処罰を免れるだけでなく、報酬まで与えられる」