息子の葬式を出す金がない

ロシアのミサイル攻撃で重要なエネルギーインフラが被害を受けたことで、この町の住民は長期的な停電に悩まされている。

「電気がなければ暖房もコンロも使えないし、ポンプが機能しないから水道も使えない」とクリニャクは言う。太陽光発電キットにはコンロと照明が付いていて、充電もできる。「発電キットは多くの家族の命をつないでいる」

激しい砲撃の中、ヘルソン州から逃げてきた家族がいた。クリビーリフに到着後、乗っていた自動車がロシアのドローンに攻撃され、10歳の息子が命を落とした。だが一家には、息子の葬式を出す金がなかった。

「私たちが葬儀費を肩代わりして、息子さんをきちんと葬ってあげることができた」とクリニャクは言う。

「その後、太陽光発電キットも配布した。失ったものが戻ってくるわけではないけれど、ほんの少しの平穏を取り戻す助けにはなったと思う。これで停電になっても、温かい料理を作れるし明かりもある」

支援活動は苦しい状況に置かれた人々を助けるだけでなく、ボランティアの人々にとっても心の支えになっている。クリニャクはこうも語る。

「運に恵まれなかった人たちを助けることで、私たちは精神的・感情的な力をもらい、立ち止まらずに前に進むことができる」

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