一番つらいのは、厳しい状況で暮らす子供たちの姿

「輸送計画は曇っている時を狙って立てる。なぜなら雲はドローンの視界を遮るからだ。だがこの1年は、ヘルソンに行くとほぼ漏れなく運転中にドローンを見かける」

ウクライナ西部から丸1日車を走らせて荷物を運び、前線から30キロくらいの場所で一夜を明かすというのが通常の行程だ。

だが絶え間ない砲撃やドローンの攻撃、道路の通行規制によって、今やヘルソン州の中央部に入ることはほとんど不可能になっており、ロシア軍が近くに展開していても、ドニプロ川沿いの別ルートを通らざるを得ない。

「こうした(前線に近い)地域を通ると、ドローンやミサイルの攻撃を受けて焼けたり煙を上げている住宅をよく見かける」とクルシクは言う。

住民たちは輸送ボランティアが来ると驚く。というのも、電力の復旧といった基本的な公共サービスを担う人々でさえ、こうした地域には怖がって足を踏み入れないからだ。

「食べ物を配るとうれし泣きする人が大勢いる。食料品を売る店がなくなったせいで、市販の加工食品なんて1〜2カ月見ていないという人もいる」と彼は言う。でも一番つらいのは、そうした厳しい状況の中で暮らす子供たちの姿を見ることだ。

衛生用品もなしに暮らしている赤ちゃんも
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