現実は厳しい

しかし、どれほど高い約束が掲げられ、費用のかかる準備が進められてきたとしても、旅行、チケット、ホテル稼働率に関するデータは、(少なくとも経済面では)FIFA会長が昨年豪語した「104のスーパーボウル」(全104試合がアメリカ最大級の盛り上がりを見せるスポーツイベントのように盛り上がるという意)にはならないことを示している。

インファンティーノは2月、「すべての試合(のチケット)は完売している」と述べたが、ウェブサイト上でチケットがまだ掲載されていることを指摘されたFIFAは、この発言を後退させざるを得なくなった。実際、開幕4週間前の現在でも、「直前販売」枠で多くのチケットがまだ購入可能となっている。

転売・再販市場でも同様だ。スポーツやコンサートなどのチケット価格を追跡するウェブサイト『TicketData.com』によると、ほぼすべての試合のチケット価格が急落している。

例えば、サウジアラビア対カーボベルデ戦のチケットは2025年12月には約600ドルだったが、今年4月には234ドルにまで下落。現在はさらに下落しており、約160ドルで購入可能だ。

これは、ファンの需要が予想より弱いことを示している。インファンティーノは以前、この大会の吸引力を「W杯1000年分が一度に来る」と豪語していた。しかし現時点では、チケットだけでなく、大会を支える宿泊や旅行などの関連サービス全体でも、需要より供給が上回っている。

追い風が想像以上に控えめ
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