ただし、中東との関係が深まるほど、パキスタン自身が地域紛争に巻き込まれるリスクも高まる。

自国が置かれた複雑な状況を背景に、アメリカにもイランにもくみしない中立の立場を掲げ、仲介者として振る舞い続けるが、その試みがアメリカとイランの恒久的な停戦につながる保証はない。

核開発問題が解決しない限り、イランとイスラエルの対立は続き、アメリカの再介入も現実的な選択肢として残るからだ。

引き受け手の少ない難役を担うなかで、パキスタンは今回の仲介を長期的な外交資産へと転換できるのか。安定した国家運営に向けてパキスタンは今、外交上の大きな局面に立っている。

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