アメリカ国立科学財団(NSF)ヴェラ・C・ルービン天文台の観測で、新たに1万1000個の小惑星が一挙に発見された。海王星の軌道の向こうにある「遠い世界」の数百個のほか、未知の地球近傍天体も33個あった。
同天文台とエネルギー省の研究チームは「前例のない規模の小惑星発見」と位置付けて、国際天文学連合の小惑星センターに報告している。
小惑星が一度にまとめて発見された規模としては、この一年で最大だった。
研究チームは新しい小惑星約1万1000個と既知の小惑星8万個あまりについて、1カ月半の間に約100万回の観測を行った。
国立科学財団によると、中には過去に発見されていながら軌道が予測できずに「見失っていた」小惑星も複数あった。
新たに発見された33個の地球近傍天体は、「太陽への最接近距離が、地球と太陽の距離の1.3倍にも満たない」とされる。
小惑星は約46億年前の太陽系の誕生時に残った小さな岩石の塊で、火星と木星の軌道の間にある小惑星帯に集中している。
このうち、太陽から約1億9000万キロメートル以内の軌道上にある小惑星が地球近傍天体と呼ばれる。
今回新しく発見された近傍天体は、いずれも地球を脅かす恐れはないとされる。直径は最も大きいもので約500メートルだった。
直径140メートルを超す天体は、もし地球に衝突すれば「局地的に甚大な被害」が出る可能性があることから厳重な監視の対象となる。しかしそうした中型の地球近傍天体のうち、これまでに見つかっているのは40%程度にとどまるという。
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