──「何がいいの?」って言われて、「冒険する組織」に必要なんだと言えるようになっていったら良いですね。自分の所属している組織を利用して、いかに自分が面白いと思うことを実現していくかと考えることもできそうです。
僕は探究は不純な動機でいいと思っているんです。「適合」ではなく「整合」という言い方にしているのは、ここに主従関係がないからです。
軍事的世界観で成果をあげている優秀なリーダー・マネージャーのなかには、会社のミッションの達成こそが自分のやりたいことだと語る方がいます。それはそれで素晴らしいことだとは思っているんです。でも、それは過剰適応が当然視されている世界観なのではないかとも思います。
「晴子さんに振り向いてほしいがためにリバウンドを取り続ける桜木花道がチームを勝利に導いた」みたいに、「自分がやりたいこと」と「組織としてのミッション」の整合をうまく取れるなら、会社を利用してやりたいことをやっている状況のほうが僕は健全だと思います。
この本を読んで実践されている方のなかでも、整合性に折り合いをつけて説明責任を果たしながら、会社の資源を活用して自分の興味を満たしている方がいます。
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