[北京 23日 ロイター] - 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、スマートドライビング(高度運転支援システム)関連の研究開発向け投資を強化する。これにはトレーニング用の演算能力強化を目的とする今後5年間で100億ドル超の投資が含まれる。同社シニアバイスプレジデントの靳玉志氏が23日、24日に開幕する北京自動車ショーに先立ち開催されたイベントで明らかにした。
今年はスマートドライビングの研究開発に全世界で180億元(26億ドル)投資し、そのうち100億元を計算能力の増強に充てるという。ファーウェイはこの4年、中国のスマート電気自動車(EV)分野における主要サプライヤーとしての地位を維持している。ファーウェイ製品をドイツ製品よりも支持する富裕層の中国消費者が増えていることが追い風となっている。
ファーウェイはこのイベントでスマートドライビングおよびインテリジェントコックピット技術を搭載した合計38車種を披露。これにはドイツ高級車アウディの4車種や、広州汽車と共同開発したトヨタのセダン「bZ7」が含まれている。
2021年に「Aito(アイト)」ブランドの立ち上げにより、ファーウェイが共同で展開する賽力斯集団(セレス)の再生に成功したことを受け、中国メーカーは販売拡大と工場稼働率の向上を図るためにファーウェイとの連携を進めている。
上海の調査会社シンカーカーによると、アイトは24年および25年の中国市場において50万元(7万2500ドル)以上の全車種において、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディといったドイツの老舗メーカーを上回る販売実績を記録した。
コンサルティング会社オートモーティブ・フォレサイトのマネジングディレクター、エール・チャン氏は「中国でドイツ製高級車からアイト、Zeekr(ジーカ―)、リ・オート(理想汽車)などの国内ブランドに乗り換える人が増えている」と指摘した。