Harshita Mary Varghese

[23日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスは23日、250億ドルの自社株買いを追加で実施することを同社取締役会が承認したと発表した。米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を720億ドルで買収する計画が失敗したのを受け、資本還元を再開する。

ネットフリックスの株価はWBDの買収発表後に約9%下落したが、2月の買収撤退後に約10%上昇している。

今回の自社株買いは2024年12月に承認した前回分に追加され、有効期限は設けていない。前回分は今年3月末時点で約68億ドルの残高があった。

ネットフリックスはWBD買収が破談になった違約金として28億ドルを受け取っている。調査会社イーマーケッターのシニアアナリスト、ロス・ベネス氏は「ネットフリックスの自社株買いは、WBDを巡る違約金を受け取った後の計画にある程度の答えを出している」と指摘。ただ「ネットフリックスがその資金をどこに再投資するかはまだ完全には明らかになっていない」と言及した。

ネットフリックスはWBDの買収が失敗に終わったことを受け、俳優のベン・アフレック氏が創業した映画製作向けの人工知能(AI)技術企業インターポジティブの買収、米国での月額料金の値上げ、子ども向けゲームアプリの導入といった成長戦略を展開してきた。

ネットフリックスが収入向上の鍵とみなしている広告付きプランの拡大を図る中で、アナリストらは同社が広告、ライブ番組、スポーツなどの成長分野に再び力を入れると予想している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。