[13日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは13日、カタールの長期外貨建て格付けを「AA」に据え置き、見通しを「安定的」とした。同国の強固な財務体質と、液化天然ガス(LNG)の大幅増産計画が中東情勢悪化による影響の緩和に貢献するとの見解を示した。
イラン紛争の先行き次第だが、カタールはLNG輸出に対する影響で2026年の財政赤字が拡大する可能性が高いとみられている。ただ同国は、債券市場からの資金調達や、長年国内外で資産を積み上げてきた政府系ファンド、カタール投資庁(QIA)の資金活用がより容易に行える見込みという。
フィッチは、紛争は1カ月未満で終結し、その間は海峡閉鎖が続くものの、地域の炭化水素インフラに大きな被害はないと想定している。
同社の基本シナリオでは、北海ブレント原油先物価格が26年に1バレル当たり平均70ドルになると予想。LNG増産に伴い、27年には一般政府財政の黒字が対国内総生産(GDP)比4.1%に達し、30年には7%を超えるとの見通しを示した。
投資収入を除く財政収支は27年から黒字に転じ、超過収入の大半が海外投資のためQIAに振り向けられるとみられている。
フィッチは26年の資金需要について、中央銀行の当座貸越、国内外の市場からの借入、財務省銀行部門からの預金引き出しを組み合わせて満たすと予想している。