台湾外交部(外務省)は21日、エルサルバドルと断交すると発表した。中国が台湾と外交関係を結ぶ国への圧力を強める中、台湾との外交関係を残す国はこれで17カ国となった。

これとは別に、エルサルバドルのサンチェスセレン大統領は国民に向けたテレビ演説で、同国政府が台湾との外交関係を断絶し、代わりに中国との新たな外交関係を樹立したことを明らかにした。

台湾の蔡英文総統はこれについて、中国が台湾への圧力を強めていることを示す新たな証拠だとし、台湾は圧力に屈しないと言明。「同様の価値観を持つ国と連携し、ますます統制が効かなくなっている中国の国際行動に対抗していく」と述べた。

台湾の呉外交部長(外相に相当)は記者会見で「われわれは金に物を言わせる競争を中国と続ける意向はない」と語り、エルサルバドルが昨年から港湾開発のために「莫大な資金支援」を繰り返し要請してきたが、評価の結果、「不適切なプロジェクト」を支援することはできなかったと説明。「中国からの圧力は、民主主義と自由の道を歩み続けるという台湾の決意を強めるだけだ」と強調した。

中国の王毅・国務委員兼外相は記者団に対し、エルサルバドルは正しい選択をしたとの見方を示し、「同国の国民は中国との協力から具体的な恩恵を受けるだろう」と述べた。

蔡英文総統は中南米歴訪を終えたばかり。

蔡氏が2016年に就任して以降に台湾が外交関係を失った国はエルサルバドルが5カ国目。

[台北/北京 21日 ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます