[モスクワ 3日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は3日、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が、イランとアラブ近隣諸国に核兵器の開発を促し、中東地域の核拡散を誘発する恐れがあるとの見解を示した。ロシアがイランへの敵対行為の停止を求める中、ラブロフ氏はイランが核兵器を開発しているとの証拠を把握していないと主張した。
トランプ米大統領は、イラン攻撃の理由の一つとして核兵器開発につながる計画を挙げている。イランは軍事目的としての核開発を否定している。一方、ロシアはイランと緊密な関係を築いてきた。シリアのアサド大統領が2024年12月に失脚して以降は、中東における影響力維持のため、イランを不可欠な存在とみなしている。
ラブロフ氏は記者会見で、イラン攻撃により「イラン国内で、核爆弾の取得を支持する勢力が台頭するだろう。米国は核爆弾を持つ国を攻撃しないからだ」と述べた。アラブ諸国も核開発競争に加わる可能性があるとし、「核拡散問題が制御不能な悪循環に陥る」リスクが高まっていると指摘した。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は3日、プーチン大統領が2日にアラブ諸国の首脳らと電話会談したことを踏まえ「プーチン氏は緊張緩和に少しでも貢献するため、あらゆる努力を惜しまない」と述べた。