1894年から保護活動が始まり、現在は沖合の島々の保護区でのみ生息している。カカポ回復プログラムの一環として、すべてのカカポには名前が付けられ、追跡・管理が行われている。
ヴァーコーは、「現存するカカポはわずか236羽。『カカポ・カム』はその回復を支えるための重要な知見をもたらしている。とりわけ、メスの営巣行動について理解を深めることは、繁殖成功において極めて重要だ」と語る。
なぜ、巣をライブ配信しているのか?
通常、メスのカカポは繁殖期ごとに新しい巣を選ぶが、ヴァーコーによると、ラキウラは毎シーズン同じ場所に戻ってくるという。この特性から、保護チームが巣を補強し、DOCのカカポ回復チームがカメラ設置の準備を進めることが可能になった。
現地での作業は昨年10月に始まり、1年間を通して続く予定だ。約30人のDOC職員に加え、専門チーム、さらに105人のボランティアが参加し、それぞれ2週間ずつ活動に従事している。
チームは、卵やヒナを守りつつラキウラの自然な行動を妨げないよう、巣に排水設備や小さな出入り口を設けた。
このカメラは2022年の繁殖期に試験的に導入されたが、今年は初めて、産卵からふ化までの過程を捉える形でライブ配信が行われている。
ラキウラは2月24日と3月2日に、遺伝的に重要とされる2羽のヒナを無事にふ化させた。ただし、先に生まれたヒナは後に別の母鳥へと預けられ、ラキウラは残った1羽――現在ライブ配信の主役となっている「ノラA2-2026(Nora-A2-2026)」の育成に専念している。
チームはこのヒナが生後1カ月になるまで、3日ごとに状態を確認する予定だ。
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