なぜ火星では、地下に住むほうがいいのか。フューチャリズムの記事によれば、現在は火星到達後に暮らす最初の住まいとして、人々が想像しやすいガラスのドームやテントに似た施設が試されている。しかしこうした居住施設では、人命が危険にさらされる可能性がある。
火星の大気濃度は地球の100分の1しかない。従って、太陽や太陽系外の宇宙から、人体に害を与える宇宙放射線がほとんど遮られず地表に降り注ぐことになる。
しかも地球と違って、火星には放射線を防御する磁場もない。
気密性が高く、放射線を吸収する巨大なドームの建設にはかなりのコストがかかる。宇宙船の外装と同じ材料を使わなくてはならないからだ。
だから地下トンネルを掘ることが、火星に住む上で最も望ましい方法となり得る。閉所恐怖症の人にはあまりおすすめできないが。
<本誌2018年7月10日号「特集:2055年危機 100億人の世界」から転載>
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