Andrew Gray
[ブリュッセル 26日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は26日、トランプ米大統領はNATOに引き続き強くコミットしているとし、欧州が州独自の軍事力を創設し、米国抜きで自らを防衛する案に否定的な考えを示した。
トランプ大統領がデンマーク自治領グリーンランドの領有を主張し、欧米間の緊張が高まる中、欧州委員会のクビリウス委員(防衛担当)やスペインのアルバレス外相らは欧州独自の軍事力を創設する案に言及。こうした中、ルッテ氏は欧州議会で、トランプ大統領が要求しているように欧州は自らの安全保障に一段の責任を負う必要があるとしながらも、そうした取り組みはNATOの枠組みの中で進めなければならないと述べた。
その上で、欧州が単独で安全保障体制を構築する場合、NATO加盟国が国防と安全保障に充てることで現在合意している国内総生産(GDP)比5%をはるかに超える負担が必要になると指摘。米国主導のNATOとは別に欧州軍を創設する構想は欧州の軍事力の分散と弱体化につながるため、ロシアのプーチン大統領が「大喜びする」結果にしかならないと警告した。