[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した10月の貿易統計によると、中国からの需要減退や鉱物製品の出荷低迷で輸出全体が予想外のマイナスとなり、貿易黒字は市場予想を下回った。
10月の貿易黒字は24億ドルと、ロイターがまとめた市場予想の37億2000万ドルを下回り、9月の43億4000万ドルから縮小した。
インドネシア経済は今年、パーム油や金、宝飾品の輸出拡大に支えられ、石炭やニッケルといった主力資源価格が低迷する中でも、ほぼ毎月、比較的大幅な貿易黒字を維持してきた。
10月の輸出は前年同月比2.31%減の242億4000万ドル。市場予想の3.38%増に反し減少した。石炭と銅製品の減少が要因だという。
輸入は消費財や原材料の需要減退で1.15%減の218億4000万ドル。ただ、市場予想の2.2%減より小幅な落ち込みだった。
ペルマタ銀行のエコノミスト、ファイサル・ラックマン氏は、黒字縮小の要因について、景気弱含みと関税を巡る米国との貿易関係改善に向けた取り組み中で、中国からの需要が弱まっていることがあると述べた。
国内輸出業者は8月の追加関税発動に先立ち、米国への出荷を前倒ししていた。
一方、インドネシア最大の銅生産会社であるフリーポート・インドネシアは、9月にグラスベルグ鉱山で起きた土石流災害で生産を一時停止。その後復旧を開始したが、来年までの生産目標を引き下げた。