Tetsushi Kajimoto

[東京 1日 ロイター] - 財務省が1日公表した2025年4-6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比7.6%増だった。一方、経常利益は、米関税政策の影響で同0.2%増と1─3月期の3.8%増からさらに鈍化。製造業の経常利益は同11.5%減となった。

もっとも、非製造業で、テーマパークや娯楽・宿泊等のインバウンドの増加及び客単価の上昇に支えられて、経常利益は全産業で過去最大の35兆8338億円となった。

設備投資は、企業の人手不足を背景とした省力化投資等により、2四半期連続の増加で、季節調整済み前期比では1.6%増加した。

製造業の設備投資は前年同期比16.4%増、非製造業は同3.0%増だった。製造業は輸送用機械(同+43.4%)、食料品(同+38.2%)が、非製造業は情報通信業(同+19.9%)、卸売り・小売業(同+13.0%)が伸びをけん引した。

全産業(同)の売上高は0.8%増だった。

全産業(金融・保険を除く)の経常利益は、金額ベースでは過去最高となったが、米国の高関税の影響を受けた輸送用機械が29.7%減と大きく落ち込んだ。米トランプ大統領の通商政策の下での自動車関税やインターバンク市場で換算される対前年同期比16.8円の円高ドル安による影響が指摘された。

通年ベースでは、昨年度の企業経常利益は7.5%増の114兆7288億円と、4年連続で増加を記録した。好調な企業収益を反映して、利益剰余金(内部留保)は、6.1%増の637兆5316億円と過去最大となった。

財務省担当者は、「利益剰余金が増えることが必ずしも問題ということではないが、企業には賃上げや設備投資に適切に投資してほしい」としている。

法人企業統計の設備投資は、国内総生産(GDP)速報の2次改定値を算出する上で需要側の統計として用いられ、2次速報を予測する上で注目されている。

先月公表された4-6月期のGDP1次速報は、個人消費が底堅く推移し、企業設備投資も対前期比年率1.3%増と5四半期連続の増加を記録した。

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