[パリ/ロンドン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は25日、引き締め気味の金融政策を過度に長く維持するべきではないとしつつ、緩やかな利下げアプローチが必要との認識を示した。
制約的な金融政策の長期維持によって、インフレ率が目標を下回る可能性があると指摘した。
レーン氏の発言はECBが高インフレを抑えたことに自信を深めている一方、緩和ペースを速める意向はないことを示唆している。
ECBは今年利下げを3回実施した。ユーロ圏経済の弱さを背景に投資家は12月12日の理事会で0.5%幅の利下げを決定する確率を50%とみている。
こうした中、レーン氏はロンドンで行われた会議で「漸進主義という基本原則に根ざしたこの慎重なアプローチは、われわれの行動が経済に及ぼす影響が不確実な場合には、段階的に進めることが重要であることを示唆している」と述べた。
仏紙レゼコーのインタビューでも、最近のインフレ鈍化はエネルギー価格下落が主な要因でサービス価格インフレは依然高いとし、インフレ率はまだECBが望む水準には戻っていないと指摘。インフレ率への寄与の割合が一定程度リバランスすることが必要とした。それによって、エネルギーや食品、製品の価格に上昇圧力がかかっても2%目標の達成は可能と説明した。
「調整という意味では、インフレがより持続可能な形で望ましい水準に戻るにはまだ一定の距離がある」とした。