北朝鮮は旧ソ連が建国した国。1991年12月のソ連崩壊まで、北朝鮮は中ソ対立を利用して漁夫の利を得てきた。核・ミサイル技術も旧ソ連から学んでいる。ミサイルがいつかは北京に向かうだろうことも、中国は予知している。だから、ロシアとの緊密度を北朝鮮に見せつける必要があるのだ。
中露北の三カ国が組んでいるとみなすのは、大きな間違いである。
北朝鮮問題の根源は、1953年7月に結ばれた休戦協定を、米韓が破ってきたことにある。休戦協定では3カ月後に朝鮮半島から他国の軍隊は全て引き揚げると約束して署名したのに、アメリカと韓国は同時に(2カ月後に)米韓相互防衛条約(米韓軍事同盟)を締結して、「米軍は韓国に(無期限に)駐留する」という、完全に相反する条約にも署名した。
冒頭の「双暫定」は、「休戦協定を守れ」という中露の主張でもあると解釈していいだろう。日本人には見たくない事実だろうが、これは客観的事実なので、直視するしかない。着地点の模索は、この「客観的事実を正視する勇気を持つこと」からしか始まらないだろう。
一日でも延ばせば延ばすだけ北朝鮮の核・ミサイル技術は向上し、世界はその脅威のもとで暮らさなければならなくなる。それだけは絶対に避けたい。
