Steve Scherer
[オタワ 16日 ロイター] - カナダ政府の公式統計によると、2023年第4・四半期中にインド人学生に対する留学許可件数が前期の10万8940人から1万4910人と86%も急減したことが分かった。
シーク教徒の独立運動に関わった男性が6月にカナダで殺害された事件を巡り、トルドー首相が、インド政府が関与した可能性を指摘して両国関係が悪化したことが影を落とした形。
その後10月に、インド政府がカナダに駐インド外交官を減らさないと外交特権を剥奪すると通告し、カナダ側がインドから外交官41人を退去させたが、この中には留学許可手続きを扱う人員が含まれていた。
さらにこうした情勢を踏まえ、インド人学生の留学申請自体も減少した。
カナダのミラー移民・難民・市民権相はロイターのインタビューに応じて「インドとの関係(悪化)で同国からの多くの留学申請を処理する能力が半分になった」と説明した上で、「外交関係がどう展開していくかは予想できない。(しかし)トンネルの出口に明かりが見える事態ではない」と述べ、インド人学生への留学許可が早期に回復する公算は乏しいとの見方を示した。
カナダにやってくる外国人留学生の中でインド人は近年、最大のグループとなり、22年の留学許可件数全体に占める割合は41%に達していた。