[ミラノ 12日 ロイター] - シルビオ・ベルルスコーニ元イタリア首相(86)が12日、入院中のミラノの病院で死去した。政界に転じる前は実業家で、イタリア最大のメディア企業を創設したことで知られる。

1994ー95年、2001ー06年、08ー11年と3回首相を務めた。白血病で闘病していたが最近、肺感染症を起こしていた。

14日にミラノで国葬が行われる。政府はこの日を、国を挙げて喪に服す追悼の日と宣言。この日まで半旗を掲げることとした。

メディア企業のほか不動産やサッカーチームも保有し、巨額の富を築いた。94年に政界に入り後、既存政党を破って政界再編を主導し、首相に就任した。20年後の米国で同じく実業家から大統領となったトランプ氏と類似点もある。

ロシアのプーチン大統領とも友好関係にあった。プーチン氏は「(ベルルスコーニ氏は)親愛なる友人で、優れた政治家だった」とし、哀悼の意を示した。

サルビーニ副首相は声明で「偉大な人物、偉大なイタリア人」と追悼した。

クロゼット国防相は、ベルルスコーニ氏の死去は一時代の終わりを意味するとツイッターに投稿した。

ベルルスコーニ氏の政党「フォルツァ・イタリア」は現メローニ政権の連立与党の一角を占める。ベルルスコーニ氏は政府の公職にはないが、同氏の死去でイタリア政界は今後数カ月不安定な状態になるとみられる。

同氏創業のメディア企業MFEにも先行き不透明感が漂う。長女のマリーナ・ベルルスコーニ氏が主導的役割を担うと予想されてはいるが、ベルルスコーニ氏は生前、自身の後継を公言していない。

MFEは12日、ベルルスコーニ氏の遺志を継いで事業を継続すると述べた。

ベルルスコーニ氏の死が報じられた後、MFEのA株・B株の株価は一時10%上昇した。トレーダーらによると、同社の売却やライバル企業との合併に道を開く可能性がある。

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