<普段は主婦や会社員の彼女たちが奇抜なファッションで街を歩けば、ロックスターのように喝采を浴びる>

「優雅で愉快な仲間たちの会」を意味する言葉の略称で、コンゴ(旧ザイール)のおしゃれ集団であるサプール。貧しい若者男性を中心に広がったファッションで、隣国コンゴ共和国の女性や子供たちにも人気だ。数年前には世界からも注目を集めた。

写真家タリーク・ザイディがこのほど出版した写真集『Sapeurs: Ladies and Gentlemen of the Congo』(邦訳・青幻社「SAPEURS サプール」)では、女性版サプールの「サプーズ」も奇抜なファッションを楽しむ姿を映し出す。普段は主婦や会社員として働く彼女らが高級紳士ブランドとカジュアルブランドのハイブリッドコーデに身を包んで街を歩くと、ロックスターのように喝采を浴びる。砂煙が舞い家畜が闊歩する町中で、彼女らは億万長者のように見えるからだ。

だがザイディが出会ったサプール約200人のうち、サプーズは30人以下と少数派。それでも時に2000ドルも費やして着飾る彼女たちのパワーに、男性側も触発される。彼ら、彼女らは今日もコンゴの「ランウェイ」を歩く。

Photographs from "Sapeurs: Ladies and Gentlemen of the Congo" by Tariq Zaidi, published by Kehrer Verlag

ppsapeu02.jpg
(左から)会社員のシンバ、オキリは10歳にしてサプール歴5年、婦警のジュディスはピエール・カルダンのちょうネクタイ
ppsapeu03.jpg
地元で作られたパイプをくわえるのはサプーズ歴36年のコディア。オレンジ色の紳士ブランドでまとめたコーデが印象的だ
ppsapeu04.jpg
ヤミーアが手にするパイプはノーブランドだがシャツとズボンはアルマーニ、靴は高級ブランドのジェイエムウェストン
ppsapeu05.jpg
夫にネクタイを締めてもらうニディアはサプーズ歴9年で、彼女が身に着けるシャツやネクタイ、靴は全て紳士ブランド
【関連記事】