[プラハ 29日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は29日、最終的にウクライナ、モルドバ、ジョージアを含む欧州連合(EU)の拡大を求め、多数決投票への段階的移行がEU拡大の足掛かりになると述べた。同時に、ウクライナに対し「必要な限り」支援を続けると表明した。
カレル大学で「欧州はわれわれの未来」と題して演説。ロシアのウクライナ侵攻に直面する中、EU加盟27カ国に対し、「結束を固め、古い対立を解消し、新しい解決策を見いだす」よう訴え、「われわれの欧州は平和と自由で結ばれており、価値観を共有する全ての欧州の国々に対し開かれている」と述べた。
その上で、ウクライナに対する軍事支援について、ドイツではここ数カ月の間に「根本な心境の変化」があったとし、ウクライナへの支援を「必要な限り継続する」と表明。ドイツは向こう数週間から数カ月以内に、防空・レーダーシステムや偵察用無人機などの最新鋭の兵器をウクライナに提供すると確約した。
また、EU拡大に対するドイツのコミットメントを強調。西バルカン諸国、ウクライナ、モルドバに加え、最終的にはグルジアもEUに加盟すべきだとし、「この拡大したEUでは、政治的利益、経済的影響力、社会保障制度に関する限り、加盟国間の相違が拡大するだろう」と指摘。「現在、全会一致が求められているところでは、加盟国が増えるごとにある国が拒否権を行使し、他の全ての国の前進を妨げるリスクが高まる」と述べた。
その上で「そこで私は共通の外交政策だけでなく、税制など他の分野でも多数決投票への段階的移行を提案している。これがドイツにも影響を与えることは十分承知している」と述べた。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長もスロベニアのブレッドで開かれた戦略フォーラムで、ウクライナに対し「必要な限り」支援を実施すると確約。西バルカン諸国のEU加盟に向けた進展は、「民主的制度構築と法の支配を損なおうとするロシアなど取り組みで」遅延していると述べた。