[上海 29日 ロイター] - 中国で人口が最多の上海市は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて前日から開始したロックダウン(都市封鎖)措置をさらに強化し、一部の住民に検査以外の目的での外出を禁止した。28日に確認された新たな無症感染者が4381人と過去最多を更新したことが背景。
上海市当局は27日、同市を流れる黄浦江におおむね沿って市内を2地区に分け、順番にロックダウンと住民のPCR検査を行うと発表。28日からその第1段階を開始した。
同市で28日に確認された新規感染者は症状のある人96人を含めると4400人を突破した。世界的に見ると依然として少ないものの、当局は感染力の強いオミクロン株を抑え込むため、検査を強化している。
第1段階のロックダウン対象地区となっている黄浦江東側の住民らは28日は集合住宅の敷地内での行動がおおむね認められていたものの、住民によると29日には自宅からの外出を禁止するという通知を地域の委員会から受けたという。
国営メディアが公開したドローン映像では、浦東の金融街周辺の人けのない通りが映し出されている。東部の公共交通機関は閉鎖され、未承認の車両は道路の通行を禁止されている。
西部では4月1日からのロックダウン第2弾開始を前に食料品などの買い出しに出かける住民で店舗に長蛇の列ができている。
西部に位置する上海証券取引所は、取引・技術システムなどに関連する主要業務で最低限の従業員が出社しているものの、それ以外は在宅勤務を行っていると説明した。
米会員制倉庫型ストア、コストコ・ホールセールはロックダウン開始に先立ち、29日から上海店を閉鎖すると発表した。西部に位置する一部のスポーツジムやショッピングモールも同様の措置を取っている。