米製薬大手ファイザーは13日、肥満症治療薬の開発を手がける米バイオテック企業メッツェラの最大100億ドルでの買収について、株主の承認を経て手続きを完了したと発表した。

ファイザーは新型コロナウイルス関連製品からの多角化、迫りくる特許切れへの対応、急成長する肥満症市場への再参入に道が開かれる。

メッツェラ取締役会はファイザーの修正案を全会一致で承認。ファイザーはメッツェラ株1株当たり最大86.25ドルでの買収を提示していた。

ファイザーは肝臓への安全性懸念を理由に、肥満症薬のGLP-1受容体作動薬候補「ロチグリプロン」の開発を2023年に、同「ダヌグリプロン」の開発を25年にそれぞれ打ち切り、自社開発の肥満症薬候補がない状態となった。

メッツェラの主力候補薬である月1回投与のGLP-1注射剤「MET─097i」は、週1回投与が必要なデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」、米同業イーライリリーの「ゼップバウンド」に競合可能だとして注目を集めている。

メッツェラはMET─097iを後期臨床試験に進める。

ファイザーは9月、メッツェラの医薬品の発売は2028─29年を見込み、今後特許切れに伴う売上高減少を補う可能性があるとの見方を示した。ファイザーは26年から28年にかけての薬剤の特許失効により年間に170億─180億ドル収入が落ち込むとの見通しを示している。

[ロイター]
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