弁護側は「施術を行ったのはアダムではない」と主張

だがアダムは警告を無視し、「バット・レディ(お尻レディ)」の異名でヒップリフトなどの施術を続けていた。検事側は今回の裁判で、アダムはサンタンジェロの死以前から健康被害のリスクを十分に認識していたと主張している。

一方の弁護側は、「施術をしたのはアダムではなかった」と主張。たしかに彼女は「バット・レディ」という名で知られているものの、医師のコンサルタントとして活動していただけで、自らの手で注射をしたわけではないとした。アダムも、サンタンジェロの自宅に到着した時点で既に施術は終わってと証言している。

サンタンジェロの夫フランクによれば、妻はホルモンの影響でできたしこりを目立たなくする程度の軽い尻の施術を希望していただけで、「豊尻」が目的ではなかったと語った。58歳のシンディアナ・サンタンジェロは、テレビドラマ『ER緊急救命室』や『CSI:科学捜査班』シリーズなどに出演していたことで知られる。

米食品医薬品局(FDA)は、シリコン注入は美容目的での使用が承認されていないと繰り返し警告してきた。2017年には、「注入されたシリコンは体内を移動し、塞栓、脳卒中、死亡など深刻な副作用を引き起こす恐れがある」としている。

しかしデータによれば、2002年以降、無許可のシリコン注入に関連して多くの死亡例が全米で報告されており、訓練を受けていない施術者による工業用シリコン使用が原因とされた事件も十数件に上る。

アダムは有罪判決を不服として控訴する意向を示している。

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