結果と課題

コーヒーとお茶の摂取はがん患者の生存率に好影響を与えるとされてきたものの、先行研究では必ずしも結論が一致していなかった。今回のシステマティック・レビュー(系統的レビュー)とメタ解析で、がんの種類ごとにコーヒー・お茶の摂取と生存率との関連性に関するエビデンスを整理することを目指したという。

ただし、前立腺がんでは有意な効果が見られず、他のがんについてはデータ不足であったという。

それでも、今回のメタ解析の結果は、がんの種類や飲料によって差はあるものの、コーヒーとお茶ががん生存率に防御機能を持つ可能性を示していると結論づけた。

特に摂取量の多いグループと少ないグループを比較すると、がん進行のリスクが24%低下していた。生存率改善との強い関連が見られ、お茶の方がコーヒーよりも特に効果が大きい傾向が示唆された(ただし、これは少数のリスク推定に基づく結果)。

コーヒーやお茶の有効性の理由については複数の説がある。がんの発生や進行を抑える生理活性物質や、がん細胞の増殖を制御する特定のポリフェノール、抗酸化作用や抗炎症作用が関与している可能性があると研究チームはいう。

ただし、観察研究であることや、対象研究数が限られているという制約がある。今後は、生活習慣や消費習慣を詳細に調査する大規模かつコホート研究が必要であるとした上で次のように述べる。

「がん予防に関わる特定の生理活性物質を特定できれば、臨床試験の設計や治療への応用につながり、最終的に患者の健康に寄与する可能性があります」

【参考文献】

Romelli, M., Gnagnarella, P., Gaeta, A., Serrano, D., Ermini, I., Cavalcabo', N. D. B., Saieva, C., Iadevaia, S., Gandini, S., & Caini, S. (2025). Coffee and tea intake and survival of cancer patients: A systematic review and meta-analysis. Cancer Causes & Control.

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