自由にセックスができるように配慮した米国の老人ホーム

さらに番組では、高齢者の性をオープンにとらえるケースとして、アメリカのニューヨーク市の老人ホームを取り上げていました。

「ヘブライ・ホーム(Hebrew Home)」という名の施設ですが、ここでは入居者同士の恋愛を奨励し、「性表現ポリシー(sexual expression policy)」を掲げて高齢者が性生活を送る権利をさまざまな方法でサポートしています。

施設側は恋愛をしたい入居者には、出会い系サービスやダンスパーティなどを定期的に開催するなど積極的なサポートをしています。

そして、性感染症予防のために避妊具を配り、施設内で自由にセックスができるよう配慮していることを紹介していました。

健康で長生きするためにも高齢者ほどセックスしたほうがいい

近年の海外の研究では、セックスをしている高齢者は死亡リスクが相対的に低く、長生きしやすいと報告しているものが多数あります。

つまり健康で長生きするためにも、高齢者ほどセックスはしたほうが良いという考えです。

ところが、日本はこんなに高齢化が進んでいるにもかかわらず、性的なものに関していえば、抑圧・抑制がきびしくて、いまだに旧態依然の意識から脱却できていません。

とりわけ高齢者の性はタブーのように扱われがちです。

そのことが日本をヨボヨボ老人の多い国にしている、といっても過言ではないと思います。

日本は欧米などとは性の意識があまりにも違いすぎます。

日本のばあい、性的なことに関心のある高齢男性に対して、「エロじじい」とか「スケベじじい」などと言って蔑む風潮があります。

男性にかぎらず女性も、高齢者の性は最期まで人間らしく生きるという意味でも、とても大切なことです。

人は高齢になればなるほど「性ホルモン」は「若々しさ」や「元気の秘訣」になります。

男が男でいたい、女が女でいたいという願望を吐き出したり、仲間内で社会通念上のルールやマナーを無視して本音をぶっつけあったりすることは、メンタルヘルスにとって非常に大切なことのように思えます。

性的な体験が老化予防や若返りのために非常に大切なことは医学的にも証明されています。その意味でも、高齢者がいつまでも性に対する意識をもつことは素晴らしいことです。

現代社会ではさまざまなかたちで「性の解放」が起きていくのと並行して、セックスや性欲について、より科学的なアプローチがなされるようになりました。

その過程で、セックスと心身の健康の関係、セックスと脳との関係も少しずつ明らかになってきています。

そして、マスターベーションも含めた性行為が健康と長寿に役立つことが、科学的にもすでに確かめられているのです。

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