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(左から)ジャクソン、デービス、ライムス(6月4日の「送別会」で) SHAHAR AZRAN/GETTY IMAGES

「アポロは黒人音楽の素晴らしさを体現する存在であり続けてきた」と、デービスは本誌に語った。「象徴的な意味で特別な劇場だ。改修を経て、また特別な劇場として再開されるのが楽しみだ」

「ここはスターが生まれる場所であり、夢がつくられる場所だとよく言われてきた」とプロフェットは言う。「それこそが、この劇場に存在意義を与えてきた」

新しいロビーの活用法

華やかなイベントが行われる一方で、劇場には工事中であることを示す標識がいくつも見られた。例えばロビーは板で覆われていて、工事は7月前半に本格化する予定だ。これまでも改修工事は折に触れて行われてきたが、全面改修されるのはこれが初めてだ。

「今のロビーは1980年代に造られたはずだが、完全に時代遅れだ。アポロのような歴史的建造物にはふさわしくない」と、設計会社ベイヤー・ブリンダー・ベル・アーキテクツ(BBB)のクリス・コーワン代表は言う。

だが1914年に建てられたアポロの前身の劇場の建物のイメージを取り入れようにも、手掛かりは粒子の粗い白黒写真しかなかった。

そこでBBBは、劇場に残された歴史資料を調べる一方で、今後数十年間、時代遅れにならずに使い続けられる場をつくろうと考えた。ロビーの広さは今の2倍になる予定で、土産物を求める客や、新しくできるカフェバーの利用客向けに終日、開放される。

「デジタル化していく格好のチャンス」
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