アメリカン・エンタープライズ研究所のシニアフェローで重大脅威プロジェクトのディレクターを務めるフレデリック・ケーガンによれば、状況はより複雑だ。ロシアの弱点を突き、強みを打ち砕くウクライナの能力は依然として健在だという。

「ロシアは自ら掲げた目標の達成にほど遠く、現状のままでは達成できる見込みも乏しい。そしてウクライナは、ロシアの優位を相殺する方法をさらに見つけつつある」と、ケーガンは本誌に語った。

ケーガンは、全体としてロシアの前進は大幅に鈍っており、その原因として、装甲車不足や、彼らの戦車がウクライナの無人機攻撃に弱いことを挙げる。その結果、ほとんど徒歩での進軍を余儀なくされているという。

「ロシア軍は装甲戦力の不足を考慮し、戦術を修正してはいるが、それによって進軍速度は時速約4.8キロに減速している。計算上、今のペースでロシアがウクライナ全土を征服するには約100年かかる」と、ケーガンは言う。

しかし進軍の遅さにもかかわらず、プーチンが最終的に目指しているのは部分的な勝利ではなく「完全勝利」だとケーガンは強調した。

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