「私の見立てでは、プーチンは戦争終結の交渉が成立した場合に返還しても構わない領土を手に入れるために、前線で進軍を続けている」と、フォックスは言う。プーチンは 「現在ロシアの支配下にあるクリミア、ルハンスク、ドネツク、ケルソン、ザポリージャといった州の大部分を維持しつつ、プーチンにはほとんど価値がない領土の一部を返還すればいいと考えている」
「私の評価では、プーチンは停戦のために『最低限受け入れ可能な成果』、すなわちクリミアと、クリミアへの陸の経路となるドンバスを手に入れたと私は思う。そうでなければ、ロシアは領土を手に入れるためにまだ激しく戦っていただろう」
「だが目当ての領土は名目上ロシア領になったので、戦争が終結してもプーチンには問題ない」と、フォックスは言う
フォックスはまた、甚大な損害を被りながらも、ロシアは人的資源の優位性を活かして漸進的な領土獲得を続けていると分析する。
「ロシアはドローンにドローンを使って対抗し、ウクライナの精密打撃に打ち勝つゲームに没頭しているようだ」と、フォックスは述べた。「しかしロシアの戦略の根幹は今もなお"物量"にある。兵士や兵器を質より量で投入し、ウクライナの技術的優位を上回ろうとしている」
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