この状況を受け、ナイチンゲールは統計のさらなる発展を呼びかけ続けた。そのときは不完全であったとしても、彼女は統計学の可能性に賭けていたのだ。
ナイチンゲールの思想は、自身の次の言葉にも現れている。
神の考えを理解するには、統計学を学ばねばならない。なぜならそれは神の目的の尺度であるからだ。
ランプの貴婦人が光を当てた資料分析の精神は、現代統計学の中に今もなお生き続けている。
※第1回はこちら:適切な保険料はいくら?...「86歳で死ぬ」想定、世界初の「科学的な」保険システムを作った「ある計算式」とは?
Fukusuke(ふくすけ)
数学史ライター&ブロガー。私立中高一貫校の数学教員。早稲田大学教育学部数学科を卒業し、2017年に同大学教職大学院を修了。数学サイト「Fukusukeの数学めも」を立ち上げ、月間8万PVにまで成長させた。サイトでは数学史をメインに、自身が授業で使用している数学ネタから大学数学の解説まで、幅広いコンテンツを発信している。

『教養としての数学史』
Fukusuke[著]
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