<「もはや何の希望もない」──中東に注力し、ウクライナ・ロシアを放置しているドナルド・トランプ大統領にウクライナ議員は失望している>

ドナルド・トランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦していたウクライナの有力議員が推薦を撤回した。背景には、トランプが中東に関心を寄せ、ウクライナとロシアの和平交渉が注目されなくなったことがある。

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ウクライナ議会の外交委員会委員長であるオレクサンドル・メレシュコは、本誌に「トランプにも、彼が停戦を実現できるという見込みにも、もはや何の信頼も希望もない」と語った。メレシュコは昨年11月にトランプを平和賞に推薦していたが、23日の朝にその推薦を撤回したという。

今年1月にホワイトハウスへ復帰した際には、「第二次世界大戦以降でヨーロッパ最大の地上戦」を24時間で終わらせると公言していたトランプ。

しかし、数週間、数か月が過ぎるうちに早期解決への期待はしぼみ、「自称・平和の仲介者」は進展の遅さに明らかな苛立ちを見せるようになっていた。

ウクライナは今年3月、アメリカからの提案に同意していたが、ロシアは現在に至るまで正式な同意を示していない。ウクライナ政府関係者や国際的な観測筋は、トランプがロシアとの関係修復を進める様子を注視している。

トランプが公の場で「ロシアがアメリカの交渉担当者を弄んでいる」と示唆する一方で、アメリカはロシアへの制裁に慎重な姿勢を見せている。「トランプはロシアへの制裁の必要性から逃げている」とメレシュコは語った。

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