この変化は、舞台の上だけでなく観客席にも影響を与える。今年のトニー賞で「芸術を通じた長年の社会貢献」をたたえるイザベル・スティーブンソン賞を贈られたシーリア・キーナン・ボルジャー(Celia Keenan-Bolger)が言う。

「どこに暮らす人でも、ニューヨークに来れば何かしらの舞台を見ることができる。隣の席にいるのは出身地も価値観も違う人かもしれないけれど、その人と1つの体験を共有できる。今の時代に、それは特別なことでしょ」

「真実を突き付ける」

ヒュー・パーク(Hue Park)と共に『メイビー、ハッピーエンディング』の脚本を担当したウィル・アロンソン(Will Aronson)に言わせれば、ライブで勝負する演劇の根っこには多様性がある。

"The Rainy Day We Met" | Maybe Happy Ending (Official Music Video)

「私が劇場用のミュージカルを書く理由の1つは、劇場ってものが1つの巨大なテントのように思えるからだ。そこでは途方もなく異質な、そして素晴らしいものが共存できる。今年のノミネート作はみんなそうだ」

そこに演劇のパワーがあると、『イエロー・フェイス』のキムは言う。「学校の授業とかとは違う形で、アメリカという国の歴史や権力の真実について語り、見てもらうことができる。自分たちを取り巻く世界に光を当て、理解を深める上で、それは素敵に効果的な方法だと思う」

演劇に関わる人はみんな特別
【関連記事】