フィリピン国旗とアレックス・イーラ(Alex Eala)
フィリピンの国旗を背負って世界に挑む TIM CLAYTONーCORBIS/GETTY IMAGES

自分で道を切り開く

全仏オープンのような大舞台で結果を出すのは大変だが、彼女の若さを考えれば、個々の大会の結果よりも将来を見据えることが重要になる。

スポーツの世界には浮き沈みがあり、誰だって永遠に頂点に立ち続けることはできない。誰にでもチャンスがあり、その時点で最高の力を発揮した人が頂点に立つ。残酷な世界かもしれないが、実に公平でもある。

そういう意味で、今のイーラは分岐点に立っている。自分自身が脚光を浴びる存在となる一方で、後に続く少女たちのための土台づくりを担う立場でもあるからだ。

「小さな女の子たちがファンになってくれるのが最高にうれしい」と、彼女は言う。

「たぶん私は、あの子たちの中にかつての自分の姿を見ている。昔の私も、いつか大舞台でプレーすることを夢見ていた。でも女の子たちには、『第2の私になろうなんて思わないで』と言いたい。本当に大事なのは、自分で自分の道を切り開くことだから」

「そしてそれこそが、私が成長するなかで常に自分に言い聞かせてきたこと」だとイーラは言い、こう続けた。

「私自身、マリア・シャラポワや李娜、シモナ・ハレプに憧れていた。彼女たちが成し遂げてきたことは本当に素晴らしい。でも私は私らしいテニスをして、それでいつか自分の結果を出したい」

【動画】本誌のインタビューを受けるアレックス・イーラ選手
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