<コロナ禍で職務を果たしただけなのに、保守派からは「人道に対する罪、刑務所に入るべき」とまで指弾される米保健高官の悲哀>

新型コロナウイルスが猛威を振るっていた頃、アメリカの対策を率いた元米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチが今、窮地に立たされている。

ホワイトハウスは4月18日、新型コロナウイルスのウェブサイトを立ち上げたが、その中で現在ジョージタウン大学医学部教授のファウチを「自説を展開した」と非難。現在、SNS上ではファウチに対する賛否両論が巻き起こっている。

新型コロナのワクチンや治療法に関する情報を集めた同ウェブサイトでは、ウイルスの発生源につき、中国からの研究所流出説を支持する内容が掲載されている。ファウチを批判しているのは、ウイルスが自然起源だとする「好ましい自説」を彼が否定していないからだとする。

本誌はジョージタウン大学の広報チームにメールでコメントを求めている。

ファウチはトランプ政権1期目の初期に新型コロナの流行が始まった際、ドナルド・トランプ大統領と共に新型コロナへの対応に従事した。しかし、トランプが公衆衛生指針を軽視し始めたため、トランプに批判的な立場を取るようになった。

ファウチは命に危険が及ぶような脅迫を受け身辺警護が付いていたが、今年1月、トランプは連邦政府によるファウチの身辺警護を打ち切っている。

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