2023年の米情報機関による分析では、新型コロナが動物由来であるか、または研究所事故によって発生したかについては、いずれも決定的な証拠が不足しており、結論には至らないとされた。

さらに、機密解除されたCIAの報告書でも、パンデミックは中国・武漢の研究所に起源がある可能性が最も高いとされているが、研究所起源説と自然起源説の両方が依然としてあり得るとされている。

ファウチ自身も、2024年6月3日の公聴会(米下院監視・説明責任委員会特別小委員会)でウイルスの発生源について、発生原因は未だ証明されていないため、自然起源説と研究所流出説の両方に対してオープンな姿勢を持っていると述べた。

しかし、新しいウェブサイトでは、ファウチが「ウイルスは自然起源だという自説」をごり押ししようとしたと述べ、最初のパンデミックが発生した中国の武漢市には、バイオセーフティレベルが不十分な状態でウイルス研究を行っていた研究所が存在していたとも記載している。

加えて、ファウチを含む公衆衛生当局が「矛盾したメッセージ、拙速な対応、透明性の欠如」によって米国民を誤導し、他の治療法を「極悪非道なもの」と見なし、研究所流出説を軽視したとも非難している。

新型コロナの対応に当たったファウチは非難の的になり、陰謀論まで囁かれるように
新型コロナの対応に当たったファウチは非難の的になり、陰謀論まで囁かれるように Phil Pasquini-shutterstock

18日にウェブサイトが更新された後、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)は「集団免疫こそがロックダウンに代わるべき対策だった。ワクチンを作るためにウイルスを作るのは危険で致命的であり、それは科学ではない。ファウチと関係者は人道に対する罪で起訴されるべきだ」と主張。

米食品医薬品局(FDA)に対し、すべての新型コロナワクチンの承認を取り消し、小児向けの予防接種スケジュールから即刻除外するよう求めた。なお、グリーンは、6月の公聴会でもファウチに対し同様の主張をしている。

また、ファウチを以前から批判していた作家のジェフ・カールソンもX(旧ツイッター)に、ファウチとその取り巻きがパンデミックを隠蔽したと述べ、「彼は刑務所に入るべきだ」と投稿した。

ファウチはトランプのスケープゴートになった?
【関連記事】