<健康と長寿を決定づけるさまざまな要因の中で、遺伝子はかなりあいまいなひとつの要素でしかない。むしろ、食べ方の影響が大きい>

数々のダイエットに挫折してきた著者が、食習慣の進化から「ファスティング」を再定義。

シリコンバレー式 心と体が整う最強のファスティング(CCCメディアハウス)より第2章「分子の力を味方につける」を一部編集・抜粋。

 
◇ ◇ ◇

数十年の間、一流の生物学者の多くが、人間の長寿は主として遺伝子にコントロールされていると主張していた。

たとえばあなたの両親、祖父母、曾祖父母がみな90代まで生きたとしたら、あなたもそうなる可能性は高い。あなたの家族は何にせよ「よい遺伝子」をもっていたわけだ。

それに対し、祖先たちが50歳を待たず亡くなっているとしたら、それはお気の毒なことだ。

いくつかの大規模な研究グループは、センテナリアン「訳注:100歳以上の長寿者]の並はずれた長寿の謎を解く、DNAの特徴を見つけるために、彼らのゲノム配列の解読を続けている。

ニューイングランド・センテナリアン・スタディの研究者は、スーパーセンテナリアン[訳注:110歳以上の超長寿者]に特異的に発現する100以上の遺伝的変異体に注目した(*1)。

しかし、そうした研究の大半が明らかにしたのは、遺伝子は健康と長寿を決定づけるさまざまな要因の中の、かなりあいまいなひとつの要素でしかない、ということだ。

つまりふだんの食事やライフスタイル、その他の日常的な選択も同じように重要なのだ。ただしそれはあなたが思うような意味では必ずしもないかもしれない。

ニューヨーク州バッファローにあるロズウェル・パークがん研究所の老年学者ミハイル・ブラゴスクロニーは、断食などのある種の弱いストレスをかけ続けると、体の自己修復メカニズムを作動させ、寿命を延ばすことができるという、かつて物議をかもした理論の有力な提唱者である。

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動物は減食させたほうが長く生きる傾向
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