栄養不足が「パフォーマンス低下」を引き起こす

ビタミンD

日本ではあまり注目されていませんが、欧米では、積極的な摂取が呼びかけられています。

その働きは骨の健康をはじめ、免疫力の増強、脳や神経機能の維持、心臓血管疾患予防、糖尿病予防など、ほぼすべての生理学的な機能に影響を与えています。つまり、ビタミンDの不足があると、あらゆる体調不良、パフォーマンス低下を引き起こします。

ビタミンDの補充をするには、次の3つの方法しかありません。

①日に当たる

②鮭や青魚を食べる

③サプリメントでとる

日本人の平均値は、25(OH)D3濃度で20~25ng/mlですが、至適濃度は40ng/ml以上と考えられています。

GPT(ALT)

GPT(グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)は、肝機能を確認するための項目です。GPTは体のあらゆる組織に含まれていますが、肝細胞への分布が圧倒的に多い酵素です。

GPTの血中濃度が高くなるということは、肝細胞が壊れ、血液中に流れ出たことを意味します。逆にGPT値が低い場合は、肝細胞の代謝スピードが落ちているということになります。GPT値は最低でも18U/l、できれば20~25U/lが望ましい数値です。

18U/lを下回る場合、糖質からアミノ酸を作るためのビタミンB6が不足して、肝機能が低下していると考えられます。肝機能が低下すると代謝がダウンするために体が冷え、疲れやすくなるためパフォーマンスの低下を引き起こします。

GPTが18以下の場合には、ビタミンB6を含む食品を積極的にとるようにしましょう。前項でも触れた通り、B6はにんにく、アボカド、鮭、いわし、鶏レバーに豊富に含まれます。

「男性ホルモン」は女性にとっても大切

亜鉛

亜鉛が関与している代謝酵素は、200種を超えるといわれています。DNAやタンパク質の合成、視力、聴力、性ホルモンの分泌、免疫力のコントロールなど、体の重要な機能に関与しています。

亜鉛が不足すると、貧血や皮膚炎、免疫機能障害を引き起こすほか、重金属汚染の影響を受けやすくなります。

亜鉛、カドミウム、水銀は元素周期表からすると同じ12族です。つまり、元素の性質が極めて似ているということ。食品中の亜鉛が少なくカドミウムや水銀が多くなってしまうと、必須ミネラルの亜鉛ではなく、有害金属のほうが体内へ蓄積されやすくなってしまいます。

また、パフォーマンスを上げたいと望むビジネスパーソンにとっては、男性ホルモン(テストステロン)の維持にも亜鉛が有効だということは、有益な情報かもしれません。

男性ホルモンは男性らしい肉体を作るだけでなく、やる気や競争心、社会性といったメンタル面にも大きく関与しています。男性ホルモンの低下によって、やる気を失うといった弊害も起こります。

男性に限らず、女性の体内でも男性ホルモンは一定量分泌されているため、低下することで同様の弊害は起こります。うつ病かなと思ったら、男性ホルモンの分泌が低下していたことが原因だった、ということもあります。

亜鉛が豊富な食材の代表は、牡蠣です。その他にも、たたみいわしや煮干し、チーズ、ココアなどに多く含まれています。

体内の亜鉛を測るときは、肝機能検査項目に含まれている「ALP(アルカリフォスファターゼ)」という酵素の濃度が目安になります。最適値は200IU/lで、150以下になると不足と診断します。

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※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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