航空・環境を専門とするグランフィールド大学のガイ・グラットン准教授は本誌の取材に対し、「このように部品の欠陥や欠落があるフライトを速やかに承認(または禁止を確認)するシステム」があると解説する。

「今回のケースはそれだったと思う。アメリカン航空の運航部門が航空機のメーカーから、フェアリングを外して飛行する許可を得ていたのだろう」

「これを見ると、そうした許可が出ることは不合理とは思えない。あれは非構造的な空気力学フェアリングで、もし便宜上、外したまま1回飛行する必要があったとしても、その飛行が危険にさらされるとは思えない。燃料消費は若干増えるだろうが」

アメリカ国内便は年間数百万人が利用する。データ調査会社のスタティスタによると、2023年は8億1900万人以上の乗客が国内便に搭乗した。

ヒルトンの動画を見たユーザーは、自分がその場にいたらどうするだろうと語り合っている。

「あなたの言ったことをもし私が耳にしていたら、きっと行き先のことを考えてたちまちパニックになっていた」とあるユーザーは言い、別のユーザーは「いいや、飛行機丸ごとの料金を払っているんだ。欠落した部品の払い戻しを求める」と書き込んでいる。

「自分だったらためらうあまり声を上げられず、きっとそのまま座り込んでいた」というコメントもあった。

本誌はアメリカン航空にメールでコメントを求めている。

(翻訳:鈴木聖子)

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