ウクライナのアナリストで、2014〜2015年に軍勤務経験のあるヴィクトル・コヴァレンコは、本誌にこう語った。「トランプが、ウクライナに対してより柔軟な対応と資源を認めることを期待する。ウクライナが、戦場での勝敗、停戦合意、和平合意、あるいはそのすべてにおいて、優位に立てるようにするためだ」

だがトランプの出方によって、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領のチームは「どんなシナリオも描けるようオープンでなければならない。核保有国と通常戦争で消耗戦を戦っているというのは、前例のない状況だからだ」

「従来とは異なる解決策が必要になるが、どのような解決策かは、現時点で予想がつかない」とコヴァレンコは付け加えた。

米国の独立系シンクタンク戦争研究所(ISW)は11月11日、クルスクに集結したロシア軍はウクライナ軍の主要前線に猛攻をかけ、スジャ北方にある陣地を奪還してダリノ東部を前進していると発表した。

ウクライナ軍北部作戦管区の報道官ヴァディム・ミスニク大佐によると、ロシア軍は、ウクライナのスームィ州やチェルニヒウ州、ハルキウ州に対しても、戦闘機、ドローン、多連装ロケットシステム(MLRS)を使った地上攻撃を10〜15分間隔というハイペースで実施しているという。

隣国のベラルーシ政府によると、ロシア軍の攻撃の多くはそれでもクルスクの占領地に落下しており、ウクライナ領内の3倍も高密度の攻撃にさらされているという。

ISWによれば、ウクライナ軍はクルスク州でわずかながら前進している。ISWは、同州コレネヴォ近郊のノヴォイヴァノフカ東部での前進を示す、位置情報つきの映像を示した。ロシアと同様、ウクライナの戦いも時間との競争になっているのだ。

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